新しい大人のオモチャを開発してメシを食おうとしとした男

 これは私の涙の物語です。司法試験の勉強もついに断念。万策つきた。
 「そうだ、新しい大人のオモチャを開発すると儲かるかも」と、まずあちこちの大人のオモチャ店を訪ねてみることから始めた。

 ああいう店は暴力団が経営しているものなんですね、買わずに出ようとすると怖い目つきで脅されたこともありました。
 
 結局その方面でも私には「条件の揃え」がなかった。
 私は格別に、女の性感帯について他の人が知らないことを掴んでいたわけでもなければ、
 だいたい、ああいうオモチャをつくるには、これまでにずっと精巧なオモチャを作りつづけてきて、軟質塩ビの知識とか、小さなモーターや、それによって動かす装置などをよく知っていないと出来ないでしょう。私には全然その知識経験がなかった。

 で先日、何十年もやらなかった不用品の片づけをやったと言いましたが、その時に、あの時に買った古い大人のオモチャが出てきた。何分にも昔のことで、固い硬質塩ビで出来た単純な細長いソーセージ形のものが小さく振動するだけ。女房に試してみようとしたら、「あなたのがいい」と、すげなく断られてしまった曰くつきのものです。

 それに電池を入れてみたらちゃんと振動するので、ガマに与えてあった。「これは何分にも昔のものなので、あんまり気持ちがよくないと思うけど」
 最近ガマに買ってやったウズラの卵みたいなローターは軟質塩ビだ。それを膣の奥深くに入れて振動させると、しかも初めは振動を小さく、しだいに激しくしていくと、かつ勿論、外のクリトリスも手で刺激するんだよ、とっても気持ちがよいみたいです。

 昨日の文の終わりに書きましたように、それをガマが友だちに貸したところ、これまでに感じたことがないような強烈な快感が全身に走ってシビレテしまったらしくて、もう手放せなくなった。
 ガマも要るのに・・
 ガマは仕方なく、上記の古いタイプのソーセージ型のものでやってみたが、やっぱりあんまり気持ちが良くないという。

 友だちに返してくれと電話したが、やっぱり、「ちょっと待って」
 相当シビレちゃっているみたいです。
 女たちは、もうそれなしでは日々を暮らせないみたい。


 なに、そんなくだらない話でなくて哲学はどうなっているんだ、だって?

 そうですね、結局今月10月9日に書いた「フィット・アップ期終了」も、またまた間違っていたわけです。いやしくも大哲学者たらんとする者、死が怖いようでは修業が足りない。死が怖くなくなる、という重要な仕事が残っていた。
 でもこれは私の哲学の最後の最後の仕事じゃないかな。

 しかももう、ここに来て、「死ぬべきときが来たら、いつでも死ねる」と思えるまでになった。
 あとは、しばらくこの地固めの時期というのが要るのかもしれないということだけだ。

 何にしても少し幅をもらえれば、もう私の人生のフィット・アップ期終了はその時まで来ていると思うんだが、

 
 

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