東京の美術館めぐりはつまらなかったが、私はなんと盛り沢山のボケ防止策!

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 ネットで見るアマチュアの写真でも非常に美しいのだから、プロの写真はどんなにか素晴らしいだろうと、昨日は東京・山手線・えびすにある東京都写真美術館へ行ってみた。失望、何にもそんなもの(=芸術写真)は展示しておらず、ただ報道写真とか昆虫の写真とかアメリカの何だかをやっていただけだった。私は感性人間なものだから、あんまりそんな知識に重点をおいたものは面白くない。
 やっぱり芸術でなくちゃと、口直しに皇居のほとりにある出光美物館にまわってルオー展、これもあんまり・・・私のボケた写真集の方がましではないか。
 (ま、私独特の感じ方をあんまり振り回してもいけない。世の中にはルオーの絵を素晴らしいと感じる人もいるようです。)

 というわけで昨日は、高いカネを使ってガッカリして帰ってきた。
 だけどいま考えてみると、私は昨日も、なんと盛りだくさんの新しい、私には珍しいものを見、経験してきたことだろう!
 73才にもなって、こんなに新しい珍しいものを、沢山たくさん経験させてもらえるなんて、
 これがどんなにか私のボケ防止に役立っていることだろうと思う。
 他のお年寄りなんかは、毎日刺激のない同じような日々を繰り返してボケ街道まっしぐらではないですか?

 ここ潮来から東京までは直通の高速バスがあるのに、ちかごろ私はわざわざ遠回りでカネもかかる成田経由で、マイカーと電車で行っている。高速バスは窮屈でガマンできないんだ。

 成田までは東関東自動車道をマイカーで行くのですが、私が時速60キロあまりでフタラフタラと走っていると、ブタを沢山、荷台にのせたトラックが追い越していきました。いよいよ出荷、屠殺場へ運ばれていくのでしょう。人間なら残されたわずかばかりの命を精一杯充実させて生きる、とか何とかガンバルところなんでしょうけど、ブタは残された生を充実させるすべもなく、ただ、みんな自らの運命を観念したように、だまってうずくまって動かず、すでに死んだようにしていました。
 すでに死んだも同然なんだもんね。

 成田からの電車の中で外人の女の子と英語で話しをしましてね、面白かった。その人は外国から成田空港へ着いたばかりで、東京へ向かうところ。彼女、成田のすぐ隣の小さな駅で降りかけて、ひどい田舎なものだから躊躇し、持っていた地図を指し示しながら私に尋ねてきた。
 私、「えっ、アオト?アオトで降りたいんですか?青砥はまだまだ遠い。少なくとも未だ40分はある」
 ってなことを英語でしゃべって面白かった。最後は、
 私、「Good luck」 
 国際親善に少しは役立ったかな。

 「えびす」へ行くのに山手線では能がない。昔からある地下鉄・日比谷線というのがまさに上野から「えびす」まで直通していることが解り、乗ってみた。私のような昔の人間には、「えびす」といえば冴えない、くすんだ町という印象だった。今はとんでもない。羽田空港にあるような動く歩道が延々と続いていましてね、いまは新宿渋谷に劣らない洒落た大都会になっている。考えてみると、渋谷のすぐ南に隣接した地域なんだもんね、いまは渋谷と一体だ。

 でその洒落た大都会の一角に東京都写真美術館があった。魅力的な女性が沢山来ていました。

 報道写真なんかだったものだから私は満たされず、ルオーへ回ることにした。日比谷公園のある辺りは懐かしい。学生時代に私、生まれて初めてクラシック音楽を聞いたのが、この日比谷公園での野外コンサートだった。A君に連れられてね。ベートーベンの「運命」でした。
 この辺りの皇居の一角、旧GHQの建物の隣りじゃないかな、帝国劇場というのが今でもありましてね、それと同じ建物の中に出光美術館があった。ルオーが得意の美術館。ルオーは20世紀前半に活躍した人で、あんなに黒く乱暴に塗りたくった絵のようでも、生前にすでに評価を得ていたという。

 帰りは上野からスカイライナーというえらく早いので一気に帰ってきた。


 ん・・・このように昨日いちにち、非常に盛りだくさんの、私には珍しい経験をしてきたということです。


 (上の写真もまえに載せました佐渡旅行の土産に買った昔話の本の中に出てきた挿絵です。
  日本は浮世絵の伝統があるからその上に、このような何とも言えない、絶妙の女の輪郭が描けるのじゃないかという気がする)
 

 

 

 

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